職場に見切りをつけて転職する

人間関係での退職

ある求人サイトが行った調査によれば、転職者の6割もの人が前職を退職した理由として人間関係の悩みをあげているらしく、悩んでいる人の多さや問題の根深さを伝えてくれています。そもそも日本人は会社に拘束される時間が長く、それでいて平均所得は減少しているため、労働環境はただでさえストレスフルな環境となっているのです。そうした前提条件がある中で人間関係がこじれてしまうと、様々なストレスが蓄積してしまっているだけに冷静な判断や器の大きな行動をすることができずに、最悪の状況にまで進んでいってしまうのです。
そしてこのような形でこじれてしまった人間関係はほとんどの場合で修復できません。社内の人事異動で関係性をリセットできるのであれば良いですが、なかなか都合良くは人事異動を行ってはくれない会社が大半と言えるでしょう。一部の大手企業であればこうした場合の対応も手厚くカウンセリングなどのサポートがありますが、日本企業の多くを占める中堅企業や中小企業はこうした対応は難しいのです。そのためどうしても現在の状況が辛いのであれば退職をしてしまうしかありません。

うつ病になる前に避難を

人によっては人間関係の問題による退職は自分が負けたようで嫌だと思われるかもしれませんが、そのような形でこだわったり意地を張ったりする必要はありません。ストレスは蓄積したり、その他の種類のストレスと結びついたりすることで大きな負荷を身体にかけてしまいます。そのため心を病んでうつ病になってしまう人も多く、一度うつ病になってしまえばそこから立ち直るのは簡単ではありません。うつ病はただの怠け癖などではなく、本当に身体が動かなくなってしまうので一度かかってしまうと職場に通うこともできず退職を余儀なくされます。そして会社を辞めてストレスの源が無くなったからといってすぐに回復せず、何年もの闘病生活が続いてしまうのです。
このようにうつ病になってしまうと何れにしても会社は辞めることになってしまうので、そうであればうつ病になってしまう前に辞めたほうが賢明です。

問題の無い職場もある

人間関係で揉めたり問題を抱えたりしてしまった人が会社を辞めようかどうか悩む理由として、次の職場でも同じように人間関係の悩みで困ってしまったり失敗してしまったりしないだろうかという不安を抱えている場合があります。こうした心配や準備はある程度は大切ですが、過度に不安がる必要はありません。なぜなら世の中には人間関係のトラブルがほとんど無い、良好な人間関係が保たれた素晴らしい職場もたくさんあるからです。